3秒だけの彼氏

やっほ～！

子どもの笑顔を見るとニヤける病にかかっている、ましゅです！！！

実は、学校で「恋バナ」が流行中！！

おかげで、自分も恋バナを話すことになったんだけど…(笑)

それで、自分のクラスで起こったことを書いてみようと思う！

30分の努力

数週間前から、子どもたちの「誰が好き～？」が始まった。

どうやら、話のテーマは「恋」に。

休み時間も、教室の後ろで男女が何人か、集まって話している。

ただの話ではなさそうなのは、薄々伝わってくる。

給食の時間も、自分の顔の前に両手でハートを作る。

自分の目線の先にいる男女をハートの中に入れる。

冗談半分の人もいれば、たぶん本気の人も…。

ある日、自分のクラスの女の子から相談を受けた。

「○○くんに手紙を書きたいんですけど…。」

「何書いたらいいですか？？」と照れながら。

書くことを伝えた。

すると、レースカーが勢いよく飛び出すように、すばやく自分の席へ戻った。

そして、自分の自由帳を手に取った。

「書き始めるんだ～」と思ったら、ハサミを取り出した。

ある形に紙を切り出した。

よく見ると、ハート型だ。

手紙を書くというときに、ハートを選ぶのは可愛いなぁ、、、

さぁ、書き始めると思いきや、切り残った紙に下書きをし始めた。

きっと、手紙で告白する子は、こんな感じなのかなぁ、、、

過去の自分の出来事を思い出した。

実は、前に子どもたちに自分の恋バナを少し話した。

その時に手紙が登場する。

その手紙もきっと、自分のクラスの子みたいに、言葉選びをしていたのかなぁ…

下書きを終えたその子は、本書きへ。

周りの女の子も、手伝っている。

ただ、男の子が教室にほとんどいない。

どうやら、手紙を書いている間、男の子には廊下へ行ってもらっていたらしい。

廊下の相手は、別の女の子が担当していた。

勝手に役割分担していたようにも見えた。

用意周到だな(笑)

手紙は二つ折りにし、そのまま渡す….わけがなかった。

今度は、別のものを作り始めた。

さすがは、クラスのキーパーソン女子。

機転が利き、手先が器用。

長方形の紙の長い辺に沿ってノリをつけ、半分に折る。

手紙入れだ。

それに手紙を入れ、封をする。

封印は、ノリの代わりにハートのシールを。

さあ、準備は完璧だ。

実は、ここまでの準備は、すべて休み時間を使って行っている。

その合計にかかった時間は30分。

手紙を一から準備して完成まで30分というのは、最短記録ではなかろうか。

友達から、彼氏に変わる瞬間

「○○くん、ちょっといい？」

その女の子は、手紙を渡す男の子に声をかけた。

男の子は、ダラ～っとしながら、女の子の声のする方へ体を向けた。

「これ、読んで。」

緊張で体の関節が固くなっているのを感じたが、

手に汗を握りながら一生懸命に手紙を渡していた。

「ありがとう」

その言葉を聞いた瞬間、ダッシュで別の女の子に隠れた。

100m走のスタート並みの速さ。

手紙を受け取った男の子は、早速、開封の儀式。

中身を読んでいて、、、

恋の行方

そのまま時は過ぎ、帰る間際。

手紙を渡した女の子から、衝撃の言葉を耳にした。

「私ね、、、

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、

やっぱ、○○くんのことやめるわ」

「えぇぇぇぇぇーーーーー！！？？」

心で叫んだ。

フラれたのか！？

いや、女の子からの願い下げだった。

男の子のイヤな側面が見つかって、それがどうもイヤだと思ったらしい。

ということで、手紙を渡してすぐに取り下げたのだそうだ。

学校で一番、期間の短い彼氏の誕生となった。

その後は、普通の友達として過ごしているようだ。

でも、給食時間中、、にらめっこしたり笑いあったり、、

心底本当は、まだ想っているんじゃないかなぁ……..と個人的に勝手に推理している。

ましゅ