目次
「あなたにとって、旅とはなんですか?」
たろうです☺️
突然ですが
もし、上記のように質問をされたとしたら
あなたは、どう答えますか?
今回は
僕にとって「旅をするということ」をテーマに、つらつらと文字を綴っていきます。
自分にとって「旅する」とはどういう意味を持っていて、どんな定義なのか?
考えるキッカケになれば幸いです☺️
“旅”と僕が出会うまでのお話。
「いつか広い世界をこの目で見たい。」
小さい頃、漠然とそう思ったことが
誰しもあったのではないかと思います。
理由なんてない。
ただ見たかった。知りたかった。
日々、テレビのニュースや番組で取り上げられる「ここではないどこか」
その「世界」に憧れを抱きながらも、どこか途方もなく遠い手の届かない存在として僕は認識していました。
世界に触れるチャンスはなかなか訪れず、気付けば「社会」のレールに乗ったまま、25年という月日が流れていました。
抱いていたはずの憧れも、時が経つにつれて
いつの間にか霧のように消えていました。
家族、学校、仕事場。それが僕の「世界」。
それ以上もそれ以下もない
当たり前に繰り返される日常に、
頭の中は「退屈」の二文字でいっぱいで。
授業中、悪者がクラスに乱入してきて、それをヒーローになった自分が退治して皆を守る。そんな”非日常”を妄想しながら、窓の外ばかりボーッと眺めてたのをよく覚えています。
唯一の、居場所。
ただ、そんな僕にも唯一ありのままの自分を表現できる居場所がありました。それは、小学生の頃に出会った“テニス”というスポーツです。
生まれて初めて、自分の情熱を表現できる世界を手に入れた感覚がありました。
勝ち負けよりも、テニスコートという誰の邪魔も入らない小さな”舞台”で、大声を出して、プレーを通して自分を表現できることが何より心地良かった。25歳でコーチの仕事を辞めるまで、テニスが僕を支えてくれていたように思います。
ただその一方で、居心地の良さに甘え、僕はテニスというスポーツに縋るようになっていきました。
「テニス以外に、自分を表現できる場所はない」
そう、思い込んでいた。
自分から外の世界に飛び出していく勇気も考えも、その頃は持つことはなくて、ただ流されていたように思います。
大学は、スポーツ系の学校に進学。将来は、スポーツに関わる仕事に就きたいなとぼんやりと考えながら、中学・高校生活とさほど変わらない中途半端な毎日を送り、いつしかテニスとの距離も離れていきました。
テニスとの再会
大学3年生。就職活動の時期に差し掛かった時、それまでのらりくらり生きてた自分と社会の流れとのギャップに焦りを感じ、逃げるように大学を休学。
また、休学中に参加していたスポーツ×国際協力のNPO団体での失敗がキッカケで数ヶ月間、誰とも連絡を取らずカーテンを締め切り、映画とアニメを見続ける日々へ突入します。
来る日も来る日も布団にくるまる生活。
ただ、人間という生き物は不思議なもので、寝ているだけでも腹は減るし、ずっと動かずにいると今度は動き出したくなる衝動に駆られます。
そして、少しずつ活力を取り戻し始めた時、自分に対し「今、何がしたいか?」を問いかけました。
帰ってきた答えは
「テニスがしたい」
ただ、それだけ。
それから縁あって
子供を対象にテニスコーチとして働き始めます。
ふくらむ違和感
テニスコーチという仕事に就いて4年。
週7日働き、自宅と職場の往復で1日が終わる。
当たり前に繰り返される日常に、
心と身体は少しずつ壊れていきました。
仕事にやりがいを感じる一方で、自分自身を表現する機会(今思うと、自分の人生の舵を自分でとっている感覚)がどんどん減っていくのを感じ、楽しさよりも行き場のない苦しみが支配します。
その苦しみを解消しようと、仕事終わりに決まって毎日大量のコンビニ弁当を買っては、一口食べてゴミ袋に捨てる。そんな奇行を繰り返すようになっていました。
身体中に湿疹も出るようになり、
痒くて痒くて眠れない日が続きます。
誰にも相談できず、1人で抱え
あの頃は麻痺していたから分からなかったけど、心も身体も相当おかしくなっていました。
生きている実感
いつものように仕事が終わって、自転車を漕いでいた時。ふと、1つの疑問が浮かびました。
「自分の人生、このままで良いんだろうか。」
素朴な疑問。
ただ、妙に心に響いて消えません。
「何かしたい。このままじゃ終われない。」
悩み考えた結果出た答えは、
「高尾山を足を縛って手で登ること」でした。
「え、なんのために?笑」
そんな声が聞こえてくるようですね。
でも、答えは単純です。
身体を追い込むのが好き。
×
誰もやらないことに挑戦するのが好き。
×
試練といえば、山登り。
=高尾山を足を縛って、手で登る。
理由は、それで十分でした。
心の声に素直に従い、出てきた一つの答え。
6時間半かけて登り切りました。
清々しかった。なんだか強くなった気がした。「今の自分なら何でも出来る」そんな風に感じて、生きてる実感を生まれて初めて感じました。
それからの僕は、その実感を求め情熱が湧き上がるチャレンジを見つけてはトライを重ねます。
日本一高いバンジージャンプを飛び、日本一高い富士山を13時間かけて半日で2往復しました。路上で歌ってみたり、ヒッチハイクをしたり、フツフツと湧いていた違和感を跳ね飛ばすように色々なことに挑戦しました。
一つ達成するごとに、自信がついて。
「自分のしていることは間違ってない」
そんな風に思えるようになりました。
そして、そんなタイミングで
1人の旅人に出会ったのです。
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