『カムイ』とは…

『カムイ』って、知ってますか?

アイヌ民族の間で使われる言葉で、一言で訳すと「神(々)」として目にすることが多いかも知れません。

唐突ですが、10月7日(木)〜13日(水)まで北海道へ行ってきました。35歳にもなって実は人生初の北海道!ワクワクしながら旅をして、

新千歳空港→大樹町→上士幌→知床→富良野→白老→札幌

の順にレンタカーで、あとで計算すると計20時間という滞在中のほぼ丸一日を運転に費やすような旅をしてきました。

北海道旅レポートはまたの機会にするとして、今回はこの『カムイ』について学んだことと感じたことを共有します。

こう切り出したものの、僕自身『カムイ』という言葉は聞いたことがあるだけでちゃんと意味を知りませんでした。そんな中で、知り合いに教えてもらった「ウポポイ民族共生象徴空間」という場所に行ったことで、僕はアイヌ民族への関心が爆発的に上がり、『カムイ』について学ぶ機会がありました。めちゃくちゃオススメの場所です! 

『カムイ』とは先述のように「神」と訳されることが多いです。北海道に生息する動物についている名前が一番目にする機会が多いかもしれません。代表的なのが、

   ・ヒグマ(​​キムンカムイ)

   ・シャチ(レプンカムイ)

   ・オオカミ(ホロケウカムイ)

ただ驚いたのは、『カムイ』は動物などに限定されるものではなく、ましてや「神」と一言で訳せるものでもなく、例えば”人が作った道具”も『カムイ』に属するそうです。

要するに、『カムイ』とは「アイヌ民族以外のもの全て」であり、「畏敬の念を抱くもの全て」なんですと!

「アイヌ民族」と「カムイ=アイヌ民族以外」に分けるのは、「アイヌができること」と「アイヌができないこと」を分けているからで、『カムイ=アイヌができないこと、アイヌが持っていないものを持っているもの』という考え方です。

例えば、アイヌ民族が作った「ナイフ」も『カムイ』です。アイヌ民族=人は肉を切れないけど、ナイフは肉を切れる。だからそこに「畏敬の念」が生まれる。でも、ナイフそのものは動けなくて、人は自分の意思で体を動かせる。

けいすけは、この部分がとってもいいなと気に入っております。「自分ができないこと」と「相手ができること」の間に敬意を表し、「自分ができること」「相手ができないこと」に誇りを持つ。これは、人生の中で誰でも取り入れられる考え方なのではないか。

「自分ができないこと」はあるのは当然で、「自分ができないことが得意」な人がいるのも当然で、「自分が得意なこと」ももちろんあるからそこは誇っていいことで。これを自然と取り入れることができれば、人生もっと穏やかにそして気持ち安らかに送ることができるのかなと、『カムイ』からそう教わったと思っています。

『カムイ』は、ただ「神(々)」と一言で表されるほど簡単な概念ではない。でもとってもシンプルなものでもあります。僕もこれを機にまだまだ勉強中。ここで一つのURLや文献のみを紹介するのは『カムイ』の考え方にそぐわない気がするので、興味を持った人はぜひ自分なりの方法で『カムイ』について調べてみてください。

旅から帰ってきたけいすけは、絶賛「ゴールデンカムイ」読み漁り中です(笑)。
(影響されやすい性格なので!!)

セカダイ運営メンバー けいすけ

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