「引退」より「卒業」

みんな、やっほ〜
いかがお過ごしでしょうか
もう12月も後半になり、あっという間に2022年が終わりそうで
今年一年も早かったな〜なんて思っております(毎年言ってる気がする😂)


さて今回は「引退」より「卒業」ということで
何を隠そう、僕の競技人生最後の試合のふりかえりをして行こうかと思いまーす

そして今日は負けたら競技人生が終わる大事な試合の応援があり、
会場の大阪に向かう新幹線で書いてます笑


応援メッセージをくれたみんな、会場まできてくれたまさとさん、ここな、ありがと〜


まず試合を振り返る前に、前回に引き続き監督と学生コーチとのエピソードを少しシェア

「やめます」

時は2022年12月13日正午
1.5ヶ月前と同じ監督室前

この前も同じようなことしたなあと思いながらも
数分、いや数十分か。
あんまり覚えてないけどモジモジしたあげく監督にご報告


経緯を説明し終えた際に言われた言葉は
「止めてほしいわけじゃないんでしょ?」

ってこと。よくわかってらっしゃる笑
少なからず悩んだはずだから、それは悪いことじゃないってね。
でも学びもたくさんあった



他の場所と接点を持って、色々見えるようになって、頭で考えて、
こうなったらこうなるかなとか、それも大事

だけどより打算的にやる
チームのためにが第一でなく、自分のためにでいい、エゴでいい

自分のために目の前の一つ一つのことをただやる
前が見えない暗闇だったとしてもやり続ける
一つ一つの練習、パス、タックルをやる
それもめちゃくちゃ大事

だからやり切る力をつけて飛び立ちなさい
それがあれば、また次のチャレンジ、その次に行くときに逃げないから


これをいう監督すごくない?笑
まだ先輩とか、利害関係のない大人でも相当なこと言ってるけどさ、監督だよ?笑
チームのために最後まで頑張れとか言いそうじゃん
それなのに自分のために、エゴでいいって
一人の部員ではなく、一人の人間として一対一で向き合ってくれたんかなと
尊敬できる大人だなと改めて思ったな

気にしてたのは俺だけかい

この前ラグビー人生一番つきあいが長く、今はスタッフとなった相棒と久しぶりにサシ飲みに行った

昔はなんでも話してたけど、立場も変わり、年齢も重ね、話さないわけじゃないけど、一緒にいる時間が少なくなったそんな関係性

やめる前にちゃんと話しておきたいなあみたいな感じで話すことにしたんだよね

なんかクヨクヨするのも嫌だったから
素直に報告と謝罪。
やめることになってごめん
一番ラグビーを続けたかったのは間違いなく彼で
俺は幸い選手を続けさせてもらっているのに辞める
だからそこに対する申し訳なさとか
彼のためにみたいな気持ちが少なからずあった


でも彼は、
「別に気にしてないよ。もう吹っ切れてるし。2年前のとにかく辞めたいって言ってた時は本気で止めたけど、もう引き止める気も、心配もしてない。お前らしく頑張ってほしいし、これからも仲良くいこう」
と笑いながら返してきた


強いなと思った
もちろん立場が変わった最初は辛かったと思う
でも立ち止まることなく、今の居場所で花を咲かせようとする
そんな彼の姿がカッコよかったし
負い目を感じてるのは俺だけだったのかなと思った


それと同時に昔の何も考えずに馬鹿話ができていた関係性に戻れたのかな、なんて感じてた
一生大切にしていきたい仲間だなってね

ここにいる意味

この言葉は同期のコーチから言われたんだけど、
今でも自分にかなり刺さっている言葉なんだよね

やめるのはわかったし、お前の判断を尊重する
だけど申し訳なさとか感じるな
お前がここにいたいから今いるんだろ
少なくともお前がいることで下のチームの人のチャンスを潰している
俺がいなければその子達にとって成長のチャンス、上のチームでプレーする可能性が高まるわけで
ただいるだけなら意味がないから、今すぐに辞めてくれ


これは厳しい言い方をしているけど、ごもっともなんだよね
チームにとっては来年の戦力にならない人よりも、現時点で実力がなくても
将来の可能性がある人にチャンスをあげたいのは当たり前のことだから


でもそれだけで終わりじゃなくて、こんな言葉ももらった

それを潰ししてでも、いる意味があればいい
自分でここにいる意味があったから帰ってきたんでしょ
別に自己満でもいいよ、だけどあとは残せ
お前がいた意味をなんらかの形で残せ、後輩に託せ
一緒に自主練する、相談に乗る、必死に練習している姿を見せる、なんでもいい
それがこの部にいた証、卒業する人の義務なんじゃないって



厳しくはあるんだけど、その言葉の背景には優しさがあって
普通ならこんなこと言うのはめっちゃしんどいことなのに
オブラートに包まずまっすぐに自分のことを思って伝えてくれる
しかもそれを同い年に言える人間性
こいつもまたできた人間だなって思ったんだよねえ

「金を残すは三流・名を残すは二流・人を残すは一流」


野球の野村監督が残した名言として有名なんだけど、それを肌で感じた日になった

お世話になった方には誠実に

これはガーナの唐揚げやさん、ケントくんも言ってたけど
俺が今回次の冒険に行くときのテーマ

何かをやめる、何かから離れるとき、その人たちには誠実に話す
やめるならやめるでその理由を誠意を持って示す、それを意識している


ここからは初登場だけど四年生の学生コーチ二人

やめることを初めて打ち明け、この前の試合の出場をお願いしに行った
正直彼ら二人は今年で卒業だから、俺が来年どうしようが関係ない
だけど二人ともお世話になってるからこそ、話しておきたかったんだよね

その結果、話した後は、やっぱり話してよかったなと思った


「大学でラグビーをやり続ける。メンバーに関係なくその経験は意味のあることになる。4年間仲間と戦い続ける、やりあうってのは良い。だけど3年やりきって次に行くという決断をできるお前のことが羨ましい部分もある。俺は違う道とか考えたこともなかったから。だからその決断を尊重するよ」

「その決断を尊重するし、わざわざ話に来てくれてありがとう。筋を通すというか誠実に言ってくれるのは嬉しいよ。じゅんのためにも一日でも長く繋がないとね


なんか皆さん良い人すぎるよね。俺もこういう人になりたい

よりこのチームが好きになったし、
ここを離れるからにはなんとしても結果を残さなければ、いや残すまでやり続ける、と決意した日になった

いざ最終試合

そんなこんなであっという間に試合がやってきた

内心、スラックに「よかったらきてね〜」なんて言っちゃったもんだから、試合にそもそも出られなかったらどうしようとかドキドキしてたんだけど
先輩の粋な計らいにより20分出してもらえることができた😂

結果は終始攻められる展開で、ボールを持つこともできなかったし、ひたすら走って少しタックルするくらいでボロ負け。

勝てなかったし、
楽しい内容の試合ではなかったし、
何もできなかったなあ、
ああもっとやりてえなあとか色々思ったんだけど、
腹八分目くらいでちょうどいいのかなと笑
とにかく大好きな先輩方と一緒にできてよかった


でもこれから先にやってくる、
自分で決めた道の引き際はもっと華やかに終わりたいなあとも思った。

俺の青春

今回は、ここな、あやぴー、まさとさんが寒い中遠いところまで見にきてくれました。ありがとう

多分ラグビー見た経験もほぼないだろうし、
ルールも分からなかっただろうし、寒かったと思う
だけどカッコよかったとか、感動したとか言ってもらえるとやっぱり嬉しいよね


ラグビーやってる人からしたら、俺なんか大したプレーヤーでもないし、強豪校のメンバーに入れないプレーヤーだと言われると思う。実際俺もそう思う。


だけど俺なりに走ってこれたかなあって思ってるんだよね
ただガムシャラに15年続けてきて、
高校まではうまく言ってたけど、大学で怪我して、
周りのレベルも上がって、実力も伴わなくて、
トップチームで試合に出るとか、優勝するとか
そういった皆が思う成功はできなかった


でも試合後まさとさんと話して、俺が皆とわいわいしてる姿を見て、
「青春だね〜」「人生詰まってるね〜」ってニコニコしながら言ってて


「あ、俺って青春してたんだ」と思ったんよね



特に今年1年間、いや2年間
後ろを振り返らずに不安を抱えながら、悩みながら歩き続けた
まさとさんで言う1mmでも進み続けた

だから今振り返ってみて、
俺はラグビーに人生賭けてきたなあ、青春してたなあって気づいたんだよね

それに部活以外で素敵な仲間ができたのが俺に取っての一番の財産
そして支えてくれた一緒にやってきた部活の同期、先輩、後輩が財産

途中でやめるとか言い出したやつを、俺らと一緒に試合出て欲しいって言ってくれる先輩

まだちゃんと今シーズンでやめるって言ってないのに察してくれて、写真とって、お疲れと言ってくれる同期

写真撮りましょ〜、3年生なのに意味深写真になっちゃいますね笑、とかいいながら近づいてくる後輩

そしてあったかい言葉を投げかけてくれる皆んな


だからこそ今回の試合で
よりこのチームが好きになったなあ
まだ引退したくないなあ
次の試合も勝って欲しいなあ
年越ししてなあ
1日1日皆で繋いで勝っていきたいな
と強く思いました

ってことで

これからの流れを書きますと

12/25 全国大会準々決勝@大阪 (今日)

勝ったら続く、負けたらシーズン終わり(ラグビー終わり)

12/29に試合(俺も出る)

1/2 全国大会準決勝@東京

という感じです。

ってことで、大阪たびる行けないでーす


先月くらいまでは、負けてたびる行けたらラッキーとか思ってたんだけど
今はそんなこと一ミリも思ってなくて
今の自分にとってはたびるに行くよりもチームが1日でも長く続いて欲しい
(とは言いつつダーツはしたいから弾丸で日帰り参戦するかも笑)


だから今は自分で選んだ場所で1日1日を大切に全力でやり切りたい


ありきたりだけど
それをより強く痛感しております
朝5時過ぎに起きるのだるいし
まだ太陽登ってないし
クソ寒い中チャリ漕がなきゃいけないし
うわ今日も練習やりたくねえとか思うんだけど

この生活が終わってほしくない

嫌だとか言いながらロッカーで仲間と喋って
いつでもそこに話せる仲間がいて
教えてくれる人がいて
そんな日が来なくなるんだなと思うと
それを望んでいる時もあったけど
今は寂しい


だから今は
先輩たちや同期ともう少し練習したい
1日でも長くこのチームが続いてほしい
それが嘘偽りない本心です


最後の最後でセカダイにコミットできず申し訳ないんですけど
今色々するのは後悔しそうだなあと思ってるので
どうかご理解ください🙇


てな感じで近況報告
一月になったら卒業の流れになっちゃうから難しいけど
もっと話したいなあ

残り約1ヶ月走りきろ〜

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