2021年 12月4日(土)
愛知県小牧市、福厳寺。
Youtubeで見た「大愚和尚の一問一答」
それがキッカケで、このお祭りを知った。
仏教徒でも無いし、どの宗教にも属してるわけじゃないけれど、どの教えが好きかと聞かれたら「仏教」と答えると思う。
和尚さんの穏やかな在り方と約2500年前にインド北部のガンジス川中流域で、釈迦が提唱した仏教の教えに生き方のヒントをもらっていた。
目次
仏心宗 大叢山 福厳寺
“生きる人のためのお寺として門を開き、
多くの人たちの心の拠り所を作りたい”
大叢山福厳寺 31世住職、大愚 元勝
僧名「大愚」は、大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意味を持ち、
彼が興した“怫心宗”は、仏教の本質に立ち返り「慈悲心、知恵、仏性を育む」ことを宗旨とする、従来の慣習や常識に囚われない新しい形。
その斬新なアイデアやお寺の住職でありながら、経営者としてビジネスの世界でも活躍する大愚和尚の在り方に心惹かれた。
そんな大愚和尚が住職を務める福厳寺。
1476年に創建され
今もなお多くの人に慕われている。
540年続く火渡り神事「あきば大祭」
古来「火」は、人間を含む動物に恐れられた。
同時に、万物の基ともされ、ケガレを浄化したり、高度な文明を発達させるきっかけともなり、私たちの生活に欠かせないものになった。
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仏教では、すべてのトラブルの根源に
1:貪り(むさぼり:あくなき欲望)
2:怒り
3:無知
の3つ(三毒)があると説く。
秋葉大祭は
この「三毒」の火種を放置すれば、
家族や仕事、大切な人からの信頼を失い、
人生を台無しにしてしまうことから
『火渡り神事』として燃え盛る炎を渡り、
実際の火の恐ろしさを体感し、
心の火「三毒」に巻かれない、
謙虚な心と姿勢に立ち返るための伝統行事。
「祈祷」によって、その無知を離れて知恵を学び、「火渡り」によって、心の炎をおさめることの大切さを知る儀式である。
実際に参加してみて
16時半ごろに現地に着くと、既に長蛇の列。
肌寒い冬の空の下
今年一年を振り返りながら
自分の弱さ、器の小ささを思い知る。
パチパチと境内の奥で
大きな火が爆ぜる音がする。
大きな法螺貝を吹く音が響き渡り
一人、また一人と手を合わせ通り過ぎていく。
意識があちこちに散らからないように
呼吸に集中する。
ゆっくりゆっくり大地を踏みしめ進む。
火の熱さに驚きながら
それでも一歩一歩確実に渡っていく。
あっという間に渡り切って
気付けば車の中でこの文章を打っている。
大胆になれない自分
小さいことに思い悩んで
気づけば時だけが過ぎていた。
また来年も、来れるだろうか。
その時には目の前で燃えたぎる炎のように
熱く大きな志を持って歩んでいるはずだ。
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